2010年4月24日土曜日

ブランド・イメージは組織内の人が決める

LIVE ORANGEのブランドを創っていく上で、どういうイメージが適切か。こういった議論がLIVE ORANGEの内部でもいろいろあったけれども、結局自分たちの仕事への取り組み方をそのままブランド・イメージにしてしまおうと思う。

つまり、新しいことを創っていくことを楽しむ。若くて形式張らない自由な団体で、そして真剣に世界の貧困をなくしていこうとしていき、人生を最高に楽しんでいく人たちのブランドだ。

ブランド・イメージを作るとなると、社会貢献に反応する人たちはどういったイメージが必要なのか調べるべきや、巷のブランド・コンサルタント達が使っているようなモデル図を使い考えていくべきなど色々な議論があった。でも、結局そういった手法は一切使わないことにした。

それは、結局人々がそのブランドに対して持つイメージというのは、彼らがサービスを通して受けた印象から作られていくんだ。つまり、うちの広告物だけでなくてスタッフの対応などが決定的な要素になっていくんだ。

よく本等ではどう見られることが最適か消費者を調査して、それに合わせて戦略的にイメージ作りを取り組むべきという話をする。しかし、これは間違っていると思う。後付けでこういうイメージにしたいと考えても、そのイメージを決めているのはスタッフの行動なのだ。スタッフの行動が決めるのなら、理論的に考えて後からこういうイメージにしようといっても意味がない。もちろんそれに合わせてスタッフの行動を変えることにも限界がある。

実際、以前つとめていた会社でも高額な報酬を払って有名な某ブランド・コンサルティング会社を雇って社長初め、マーケティング部の管理職全員が一年以上もかかり議論しあって作っていった。その過程で何度も消費者調査を行い、例のモデル図を多用して進めていった。

でも結局そうやって外の人が作っていったイメージは合わずに、一番消費者に近かった顧客対応チームの仕事に対する考え方をそのままブランド戦略のイメージとして使うことにしてしまった。高額な費用と時間を使ってその結果だった。

そういう訳で、自分たち組織内部の人間が一番自然に振る舞えることが大事だと思う。だから、メンバーの個性をそのままブランド・イメージとして使っていくことにしました!LIVE ORANGEのロゴも合わせてかわっていくのでよろしく!

2010年4月12日月曜日

LIVE ORANGE mini

 
 
 
 


3月31日にThe Pink CowでやったLIVE ORANGE miniの写真です!
Posted by Picasa

2010年4月8日木曜日

Product Redの成果!

少々古い記事だけれどもProduct Redの実績が分かりやすいのでThe Independentの記事を紹介。

市場導入後の半年間での寄付金獲得額は2千5百万ドル。それに対して、市場導入にかかった広告コストは4千万ドル。

この数値を見て、多い批判は広告費よりも寄付金が少ないのは偽善的!こんな自社の商品を寄付を絡めて買わせるよりも、直接寄付をさせる方がただしいという批判は多くあがっている。

それに反論する数字がある。Product Redが寄付している世界基金の発表によると2008年には民間(企業、個人両方を含む)からの寄付が7100万ドルであったが、そのうちRedは5400万ドルと半分以上を占めている。その他にもAmerican Idolが1000万ドルなどのまとまった寄付をしていることを考えると、個人の寄付を大きくProduct Redは上回り、その社会的重要度がよく分かる。

世界基金の2008年年次報告

そして今現在Product Redは1億4千万を累計で寄付している。寄付される側もする側も両方がWin Winの関係を作れるCause Related Marketingの最も優れた成功例だと思う。