2010年3月30日火曜日

HIVを印象的に使ったメキシコ映画

Sólo con tu pareja 日本語訳は「あなたのパートナーだけと・・・」
(正式な邦題は「最も危険な愛し方」)

ハリーポッター「アズカバンの囚人」や「天国の口、終わりの楽園」といった作品で知られるメキシコの映画監督アルフォンソ・キュアロンの若かりし時の作品。HIVが注目を浴びだした1991年のかなり斬新的な作品。

メッセージはHIVに気をつけろということだが、かなりセクシーなコメディー仕立てになっていて、HIVも上手に主人公が新しい自分を見つけるためのきっかけとして利用されている。純粋にエンターテイメントとして見れる作品に仕上げているところがさすが!





2010年3月29日月曜日

HIV感染率を0.6%に抑えたブラジル

1990年にはブラジルは南アフリカの2倍の感染者数がいて、この2国は最悪の感染国となることが予想されていた。南アフリカは現実的に25%を超える感染率まで悪化したが、ブラジルは逆に0.6%まで抑えることに成功している。

これを実現したのは、通常とは逆の発想だ。HIVの拡大を止めるために予防だけでなく、「治療」にも大きな投資をした。全ての国民に治療薬を届けることに注力したのだ。地元の診察所で治療を受けることが可能になったため、人々がそれならとHIVの検査を自発的に受けるようになり、またその検査中に予防知識の啓蒙ができるようになったのだ。

確かに、HIVであることが分かっても治療法がないのであれば、検査を受ける気にはなかなかならない。これは逆転の発想だ。

ちなみに、当時それほど豊かでなかったブラジルがなぜ高価なはずの抗レトロウイルス薬を全国民に手配することができたのか。それはWTOの協定のうち、国家の危機に際しては特許法を侵害することが実は許されているとのこと。そのため、国を挙げてジェネリック薬を作ってしまったのだ。

そんなことできたんだ!という新鮮な驚き

この話はフランシス・ウェストリー等の著書「誰が世界を変えるのか」にこの事例詳細が紹介。


関連情報や反論等は是非コメントで!

2010年3月28日日曜日

【情報募集中】アフリカでなぜコンドームが使われないか

マーケティングの力で世界の問題を解決するというのがFEELS LIKE ORANGEのコンセプト!

現在、運営しているLIVE ORANGEの他に、アフリカのHIV拡大を止めるためにコンドームの普及をするプロジェクトを立ち上げようと思っています。

そこで、下の情報を募集しています。


1.アフリカでコンドームが使われていない理由
2.それを解決しようと試みた今までの手法と成果


また、エンターテイメントの力を使ってコンドームの使用を訴える方法をとる方針です。
今一番可能性が高いのは映画です。
流通等についても情報をいただければ助かります。
(一緒にやりたい人も募集中!)

2010年3月20日土曜日

ソーシャル・メディアをマーケティング戦略全内の中に取り組む

たまたま見つけたオグルヴィのソーシャル・メディアに対する考えを示したビデオ。私達と全く同じ考え方を持っていたためご紹介。

ソーシャル・メディアはメディアコストがかからないといっても、取り組みには大きな時間の投資が必要となる。しかしながら、ユーザーに見つけてもらえる可能性も少なく、もしメディア・コストを払わないという点にだけ注目するのであれば投資効果は悪いものとなる。

しかし、よく言われるとおりソーシャル・メディアは一般消費者をブランドに巻き込んでいくことができ、より強い関係を構築できる可能性があるメディア。そのため、単体として考えるのではなく、あくまでもマーケティングのメディア・ミックスの中に取り組むという考え方が必要であると思われる。

2010年3月15日月曜日

BMWとマドンナ

かなり昔の広告だけれども、YouTubeにアップされてかなりの見られている広告。

ソーシャルメディアが広まっている今、このようなエンターテイメントを広告に利用する手法が活きる!




FEELS LIKE ORANGE, Inc

2010年3月13日土曜日

YouTubeの口コミの90%を占めるのは?

YouTubeの口コミの90%を占めるのは?
答えは音楽関係ビデオ。
(Visible Measures)の調査

実際、YouTubeの登場以来、YouTubeを使うアーティストはライブへの動員が伸びているとのこと。
著作権侵害のリスクもあるが、音楽業界はYouTubeから利益を享受しているという記事。

ただ、実際はCDの販売はレコード会社でライブはマネジメント事務所が行っているという
状況があるため単純にそううまくレコード会社は納得しないだろうが。

詳細はtelegraphの記事を


FEELS LIKE ORANGE, Inc

2010年3月10日水曜日

社会貢献はアラサー女性をターゲットに

LIVE ORANGEのメイン・ターゲットとなっているのはアラサー女性(30歳前後の女性)

なぜか?
それはLIVE ORANGEの最大の狙いが
社会貢献そのものを「かっこいい」と社会の認識を変えるところにあります。
その際に、今の日本でこの流れを作るのにはアラサー女性から広めることが、一番効率的と考えこの層をターゲットにしています。

では、なぜこのアラサー女性が一番社会貢献の流行を作る力があるとFEELS LIKE ORANGEで考えるか。

理由は
1.社会貢献に興味を持つのは女性がそもそも多い
2.男性は女性が作り出すトレンドを追う傾向
3.購買の決定は約7割女性が握っているという事実
4.女性の社会進出

1.社会貢献に興味を持つのは女性がそもそも多い

社会貢献系の集まりに行ったら、女性の割合が高いというのが大きな印象です。最近、社会貢献系の婚活イベントなるものをNGOのRoom to Readが計画しているのですが、彼らの悩みは参加希望の女性がとにかく多いけれど、男性が集まらないということ。(興味ある男性はRoom to Meetに是非参加してあげてください!)


2.男性は女性が作り出すトレンドを追う傾向



3.購買の決定は約7割女性が握っているという事実

家族内での購買決定権は女性が握っているということは、アメリカの調査で最近かなり知られるようになってきた。日本ももちろん例外ではなく2008年のハー・ストーリー㈱の調査では約7割の66.9%の家族や同棲中カップルの購買は決定されているということ。
http://www.herstory.co.jp/press/research/200811/decision_maker.html

LIVE ORANGEはこのイベント名を使ったオリジナル・グッズを今後、企業と提携で大きく販売していく計画なのでこれはかなり重要なポイント!(もちろん売り上げの一部は途上国の教育支援に使います!)

4.女性の社会進出

今の女性は社会進出を果たしていて社会的にも発言力がある。メディアや大手企業に働くこの年代の女性はとにかく多い。少し古いデータですが、大前研一のアタッカーズ・ビジネススクール(以下 ABS)では、2004年の女性受講生が8%だったのに、2006年には35%にまで急激に増加しているとのこと。
http://www.news2u.net/releases/12883

彼女達が社会に与える影響力には今後さらに期待しています。(アメリカでは近い内に男女の所得が逆転されると予想されている。)

こういった理由でLIVE ORANGEはアラサー女性をターゲットにしています!

BOOK OFFが昨年夏行った、本を売ると3冊につき1円を途上国の教育に使うというプロジェクトでは、40~50歳で、一番本を売りに来る人の割合が伸びたという話もきく。どの層をターゲットにするかはまだ正解はないと思うが、試行錯誤が必要です。

2010年3月8日月曜日

広告の色を変えるだけで売り上げ2倍

コピー、商品、写真もレイアウトも変更することなく
ただ広告で使っていた色合いを変更しただけで売り上げが2倍になった。

そんなうまい話があるはずがないと思われるでしょう?
実はダイレクトマーケティングを経験したマーケターにとっては、
こういった話は良く聞くこと。

コピーとその文字のデザインを変えただけで売り上げが倍になった、
レイアウトを変えたら売り上げが限りなくゼロまで落ち込んだなどよくある話だ。

では、今回の色を変えたら売り上げが倍になったとというのはどういうケースだろうか。
正確に言うと、実は色を変えたのではなく単に色を薄くしただけだった。
シニア向けのある商品をダイレクトマーケティングにて販売したときに、
過去にあまり成果が高くなかった広告の色を薄くするという実験をしてみたのだ。

色をただ薄くして試すなんて実験をしたのには訳がある。
この過去に使った広告と言うのは期待を下回る結果を残し失敗していた。
しかし、コピーもレイアウトも問題があるように思えなかった。

それで商品を実際に買った消費者を分析して見ると、
予想していたターゲットよりも若い消費者の比率が高く、
ターゲットの年代層はほとんど反応がなかったことが分かった。

この広告でシニア層に受けなかった唯一思いつく理由は、
色が全体的に強くうるさい印象を与えていることと、(若い人は気にならないと思う程度だが)
文字の周りを囲んでいる枠などが3Dでおしゃれになっているところだった。
(枠を凝ると見にくくなる)

それで、色のトーンを全体的に抑え、3Dになっていたところを単純な平面に直したのだ。
(デザイナーはもちろん無味乾燥にされるといって反論したが)

その結果が売り上げ2倍だったのだ。
前回の広告で反応した年代の反応率は変化することなく、
ターゲットとなっているシニア層がやっと反応しだしたのだ。

つまり、これから習ったことはシニアをターゲットにした広告を作った際には、
色が強すぎないか、そして3Dや斜め文字(これをすると売り上げは半減どころではない)
などやっていないかを再度確認する必要があるということ!

2010年3月6日土曜日

朝青龍に牛乳の広告を

やりたいけど、実現が難しい広告アイディア。

「朝青龍に牛乳の広告」

商品:カルシウムが多い牛乳

キャッチ:「落ち着きを取りもどし再出発」
     カルシウムはいらいらを解消


短気な朝青龍が引退直後なので話題性ありでアイディアとして気に入ってます。
ただ、現実問題としてこの手の広告はクライアントの理解を得にくいため、
なかなか実現が難しいものです。

もし、ユーモアに理解のある牛乳メーカーのアカウントを持っている
広告代理店さんはどうぞ!