2010年3月8日月曜日

広告の色を変えるだけで売り上げ2倍

コピー、商品、写真もレイアウトも変更することなく
ただ広告で使っていた色合いを変更しただけで売り上げが2倍になった。

そんなうまい話があるはずがないと思われるでしょう?
実はダイレクトマーケティングを経験したマーケターにとっては、
こういった話は良く聞くこと。

コピーとその文字のデザインを変えただけで売り上げが倍になった、
レイアウトを変えたら売り上げが限りなくゼロまで落ち込んだなどよくある話だ。

では、今回の色を変えたら売り上げが倍になったとというのはどういうケースだろうか。
正確に言うと、実は色を変えたのではなく単に色を薄くしただけだった。
シニア向けのある商品をダイレクトマーケティングにて販売したときに、
過去にあまり成果が高くなかった広告の色を薄くするという実験をしてみたのだ。

色をただ薄くして試すなんて実験をしたのには訳がある。
この過去に使った広告と言うのは期待を下回る結果を残し失敗していた。
しかし、コピーもレイアウトも問題があるように思えなかった。

それで商品を実際に買った消費者を分析して見ると、
予想していたターゲットよりも若い消費者の比率が高く、
ターゲットの年代層はほとんど反応がなかったことが分かった。

この広告でシニア層に受けなかった唯一思いつく理由は、
色が全体的に強くうるさい印象を与えていることと、(若い人は気にならないと思う程度だが)
文字の周りを囲んでいる枠などが3Dでおしゃれになっているところだった。
(枠を凝ると見にくくなる)

それで、色のトーンを全体的に抑え、3Dになっていたところを単純な平面に直したのだ。
(デザイナーはもちろん無味乾燥にされるといって反論したが)

その結果が売り上げ2倍だったのだ。
前回の広告で反応した年代の反応率は変化することなく、
ターゲットとなっているシニア層がやっと反応しだしたのだ。

つまり、これから習ったことはシニアをターゲットにした広告を作った際には、
色が強すぎないか、そして3Dや斜め文字(これをすると売り上げは半減どころではない)
などやっていないかを再度確認する必要があるということ!

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